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宝田さんの韓国だより

 今月は同期の訃報による悲しいニュースが続きましたので、ソウル在住で隊友会熊野支部長である宝田さんからの便りを紹介します。宝田さんは今月日本に帰国され、東京に移住されるとのこと、残念ながら連載してきました韓国だよりは最後になります。以下その便りをご一覧ください。

◆ 韓国からアンニョンハセヨ(支部長韓国だより)

2年3カ月前から韓国生活を始めたのは、複数の持病を抱えるわが身に休養の必要性を感じたからです。また、ソウルに赴任中の長男が同居を望んでいたことも、その大きな理由の一つでした。

入国後3カ月間は、医療機関のお世話になることはありませんでしたが、歯の治療を皮切りに、小康状態を保っていた持病がコロナワクチン接種後に復活?し、通院することが多くなりました。

しかし、入国後半年間は、韓国の健康保険に加入することができなかったため、治療代の全額を負担する破目になってしまいました。

半年経過後、健康保険に加入する資格ができ、その負担は減りましたが、日本では全ての医療機関において一律の保険適用があるのに対し、韓国はそれが異なるのです。私が主に通っているカトリック大学ソウル聖母病院は、個人負担が6割強で、日本の2割負担とは大きな差があります。その訳は、病院の格付けと治療内容によって、負担額が変わるシステムになっているからです。

病院は4つのランクに区分され、医院は30%、病院は35~40%、総合病院は45~50%、上級総合病院では、診察料総額+残りの診療費の60%が自己負担となっています。したがって、ソウル聖母病院は、2000床もある韓国有数の大病院ですから、本人の負担は当然大きくなります。また、医療内容についても、保険が適用されない項目が少なからずあって、思った以上に負担が膨らむことになります。

このようなことを実際に体験してみると、日本の医療保険制度が如何にありがたいものであるかを改めて認識することができます。(写真は、一昨年6月の初診日に撮ったカトリック大学ソウル聖母病院です。)

大統領府の北側に戦争記念館があります。自宅アパートからも眺めることができます。ここには、先史から現代に至るまでの朝鮮半島の戦争と軍事に関する展示がしてあり、中でも朝鮮戦争がその中心となっています。

朝鮮戦争には、国連軍として米英の他、オーストラリアやベルギー、カナダ、イタリアなど18か国が参加し、戦争記念館前広場には、これら各国の記念碑が国旗とともに建てられています。写真右に紹介したのは米国の記念碑です。

これには、延べ参加者数、傷病者数、戦死者数が刻まれており、特に、米国が戦死者数36,574人という多大な犠牲を払って戦ったことに驚かされます。日本の平和が長く続いているのも、この戦争で犠牲となったこれら将兵の方々のお陰だと思うと自然に頭が垂れます。

   

(記念碑は、写真左に見える朝鮮戦争参加国の国旗掲揚ポールとセットで建てられています。)